どのカラーで染めたらいいかわからない?


あなたは普段使用してるカラーの種類を考えたことはありますか?
カラーというと・・・
- 明るさ
- 白髪の染まり具合
- 色の持ち具合
を第一に考えがちではありませんか?
お家でセルフカラーをされる方は塗りやすさも重視されるかもしれませんね。
美容室やお家で使うカラーの種類を考えたことはありますか?と伺うと・・・
当店へ初めてご来店なさる方の半数以上の方が「どのカラーが良いのかわからない」と答えられます。
そこで今回は当店のカウンセリングあるあるをご紹介します。
ご希望を伺うと、多くの方は「髪や肌を傷めず刺激を少なくしたい」と望んでいます。
そこでまずは、
- どちらかというと髪を「明るくしたい」
- 白髪は染めたいが「自然な色にしたい」
- しっかり染めたいがダメージも気になるし艶もほしい
など仕上がり重視なのか、
- 髪のダメージを治したい!
- 艶のある髪に戻したい!
- カラーだと「かぶれてしまうので刺激はない方が良い」
- 色持ちがよくしっかりと白髪を染めたいが、刺激はなくジアミンを含まない方が良い
など頭皮に優しくダメージを軽減していきたいのか優先順位を伺っていきます。
頭皮への刺激やアレルギーの有無などを加味しマニキュアやヘナを選ばれるのかも確認します
実際に、明るくする必要は無く白髪をしっかり染めたい方が、無駄に一般的なヘアダイ(アルカリカラー)で染め続けたことで髪や頭皮を傷めていたケースもあります。
これが実は一番多いです。
アルカリは髪を明るくしたいときに必要な成分で、アレルゲンで有名なジアミンは茶色や黒を表現するために必要な成分です。
ジアミンだけでは髪を傷める事はありませんし、アレルギーのない方にはお蕎麦や小麦粉同様無害な製品です。
しかし、アルカリはカラーを浸透させる役割と明るさを調整する為に髪をとても傷めます。
明るいカラーをする必要がなければ、頭皮や髪のことを考えるとアレルギー反応が出る方もふくめ、これらを含まないマニキュアやヘナを使った方が今後続けていくためにも良いのでおすすめしています。
マニキュアはすぐとれる?サロンゆうのマニキュアはとれないと大変好評です!
マニキュアと言うとすぐに取れてしまいそうなイメージですが、当店では独自の技術と丁寧な施術でアルカリカラーの時と同様の色持ちを実現しています。
ここ数年、「ゼロテク」といって根元から染める技術を学んでいる美容師さんが多いですが、当店のスタッフは20年以上根元から染めるマニキュアを日々追求しています。
マニキュアは髪質との相性やメーカーや特色などにより3種類用意して、ご希望に添えるように施術しています。
- 施術後の染まり
- シャンプー時の色落ち具合
- 次に染めるまでの色落ち
を見ながら、髪の状態を伺って色や種類を変えていきます。
ヘアマニキュア=落ちる は間違い
そうです。
そんなに簡単には落ちません。
髪や頭皮をいたわり短い周期で白髪染めをするならマニキュアが一番良いです。
しかし弱点もあります
どんなものにも完璧はありません。
マニキュアは髪を傷めない代わりに、髪がきしみます。
髪が傷んでいる人ほどゴワつき扱いにくく感じます。
これは酸性で髪に吸着するマニキュアの特徴が、傷んだ髪を収斂させて硬くごわつかせている事で起こります。
当店では、中間から毛先のマニキュアが若干落ちますが、ゴワつきを緩和するため毛髪改善をおこない、ゴワつきをとりしっかり根元から染まるように施術しています。
アルカリカラーでは髪の傷みを保護しながら染めて質感よく仕上げているときと同様に、マニキュアも良い部分を最大限に引き出し、扱いにくく感じてしまう部分をフォローするように施術しています。
マニキュアの弱点を克服したざくろカラー
ざくろの種子成分には女性ホルミンに似た成分が含まれていて、頭皮毛髪のエイジングケアにもなるという画期的なカラーが生まれました。
カラーのメカニズムは髪に浸透し定着させるという、これまでのカラーと同じ発色方法ですが髪を傷めるアンモニア(=アルカリ成分)やジアミン(=アレルギー物質)を含まず、さらにはアルカリと反応することで髪の明るさを調整していた過酸化水素(紫外線が当たると化成酸素を作る=髪が老化する)も含まないので、まさにアンチエイジングのためのカラーが生まれました。
染めかたも地肌につけて染めていくことで頭皮改善になるというものなので、マニキュアやヘナでは染めにくかったこめかみやもみあげ、襟足の白髪もしっかりとおさえることができます。
また、毛髪補修も同時におこなうため、マニキュアやヘナではバサバサしていたダメージ毛もしっとりと艶々に仕上がります。
髪が多くごわついて大変な方もこのカラーをすると、髪が少なくなったかのように扱いやすい軽くサラサラした髪へ生まれ変わります。
色は濃いめの黒から明るめの茶色まで選べます
色味は選べますが、髪質によっては少し暗めに染めないと保たない気がしてしまって、若干暗めを勧めています。
明るい茶色もありますが、時間と共に色味が薄くなっていく印象なので始まりが薄いと不安で💦
色味のご相談は、ご来店いただいた際にカウンセリングにて決定します。
ただ、明るめとは言ってもアルカリや過酸化水素を含んだカラーではないので地毛は明るくすることが出来ませんのでご了承ください。
シャンプーによっては色落ちがあります
マニキュアもそうですが、髪に浸透吸着しているこのざくろカラーもシャンプーの種類によって激しく色落ちします。
特にクレンジング系とアルカリ性の強いものがとても色落ちするようです。
髪のため頭皮のためと石けんシャンプーを使っていると本当に落ちやすくなってしまいます。
天然成分の石けんシャンプーを推奨する話しもございますが、石けんシャンプーは生分解性の高いもので頭皮に対しても刺激になりにくくアレルギーの出にくいシャンプーとされています。しかし、頭皮は弱酸性で出来ていて、ヘナもざくろもマニキュアもすべて頭皮毛髪よりも弱酸性です。
そこでアルカリ性の石けんシャンプーをつけると、膨潤や分解が始まり色落ちをさせます。
頭皮や毛髪に優しいシャンプーは他にもたくさんありますので、疑問を感じている方はお気軽にご相談ください。
天然成分にこだわると100%天然のヘナが1番
地肌や髪に優しいマニキュアも、アレルゲンを含まないというだけで成分としては科学的に作られたものです。
マニキュアでも種類によってはアレルギー反応が出る方があるので、全てのものが安全とは言い切れない昨今、当店では100%天然のヘナをご用意しています
「私、市販のヘナでかぶれました」という方
まれにいらっしゃいますが、最近ヘナはロフトや通販、100均や健康食品、生協などどこででも買えるんですよね。
ただ、そのどこのヘナも仕入いているところがどこで作られてどこで買ってるのか身元の分からないヘナを買っています。
ヘナの原産はインドというのは有名な話しですが、インドでどのようにヘナが作られているかご存じですか?
粗悪な環境で作られたヘナには発色には必要ない枝やゴミや虫、化学成分までもが混入しヘナとして日本に入荷されています。
でも、そういうヘナって色濃くよく染まるんですよね。
使う量も少なめでとてもコスパがいいです。
例えばうちで使っているヘナでショートの方を染める場合70gを3倍の水で溶いて染めますが、市販のヘナだと30gのヘナを同量にといても溶いても薄まることなくキレイに発色するんです。
でも、頭皮がかぶれる方や痒くなる方はいらっしゃるんですよね
市販のヘナでは痒くなったという方に、当店のヘナを施術していますが今のところ痒みを訴える方は出ていません。
ただ、天然のヘナと水を混ぜたものを塗って、暖めるだけですので時間はかかります。
お時間には余裕をもってご来店くださいね
ヘナの発色は個人差はありますが赤〜黄色いオレンジ色です
ヘナがよく染まる方は、濃いオレンジ色に発色し時間と共に茶色っぽく落ち着いていきます。
染まりが浅めの方は黄色っぽいオレンジ色に染まり、少し薄い印象になります。
どちらにしても、アルカリカラーやマニキュアを染めていた髪と染めの段差が出てしまうため半年間は毎月〜3週間に一度染められることをおすすめしています。
半年ほどたつと髪も染まりやすくなりますしヘナが染まってできた自然なグラデーションで染まり具合や色の差などが気にならなくなります。
ヘナのオレンジ色が気になる方は天然のインディゴで色をくすませ自然な発色にします
ヘナ単色で染めている方も多くいらっしゃいますがヘナ特有のオレンジ色をみて、気になさる方もいらっしゃいます。
もし発色が気になる方は、上からインディゴで2度染めします。
すると、橙+青=橙茶になります。毎月染めていると一般的なカラーと退色ないくらいによく染まります。
2:3などでヘナとインディゴを混ぜて一度染めも出来ますが、どうしても染まりが薄いんです。
ヘナよりもインディゴの方が早く染まるからだと思うのですが、時間がかかっても2度染めした方が色の発色はキレイです。
もっと色味を!もっと黒さを!
と希望される方もありますが、天然ではこの配色が精一杯で、しっかりと白髪を染めたい方や、自然な茶色や赤みを抑えた色合いがお好みの場合はマニキュアかざくろカラーをおすすめしています。
まとめ
もともとアルカリカラーの白髪染めの記事を書こうと思っていたのですが、髪や頭皮を気に掛けるかたが非常に多いのでマニキュアやざくろ、ヘナなど、頭皮優しく髪を傷めないカラーの特集になってしまいました。
アルカリのカラーで染める場合は当店のトリートメントを併用すると、定期的なカラーによるダメージを懸念して周期を伸ばし2ヶ月毎のカラーにするよりも、カラーとトリートメントを効果的に併用した方が、ダメージを感じない艶やかで扱いやすい髪へ変わります。
え?そんなにカラーをしたら傷むんじゃないの?という心配もありますよね。
でも大丈夫!
髪質やダメージ具合に合わせたトリートメントを選択する事で、トリートメントの効果が次のカラーまで持続し補修した状態を保てるため、月一度染めるよりも2ヶ月に3〜4回染めるペースの方が、艶やかで扱いやすい状態をキープしやすくなります。
どんなことでもお気軽にご相談ください。