髪の乾かし方

髪を乾かす事はホームケアにおいてとても大切です。ダメージの予防や仕上がりの質感を作る上で欠かせない行程ですが、ドライヤーは熱く時間がかかり為、夏場は敬遠されがちです(^_^;

しかし大切なことなので、まずはドライヤーの使い方からご説明します。

ドライヤーの使い方だけで、髪の質感が変わります。

うちのサロンで使用するトリートメントは、その変化や効果に合わせドライヤーの温度を変化させて使用していくため、徐々に変わる髪の質感によく驚かれます。

『え~こんなに柔らかいの~?』とか『さらさら~』とか

さて、皆さんは髪を乾かす時にドライヤーの温度はどの位に設定していますか?

温度??調節できるの??

と、よく聞かれますが、市販のものでも一部できるものもあるようです。

そう考えてみると、私たちが使用しているドライヤーもできるものとできない物があったりしました(..;)

私が使用しているドライヤーは温度2段階と風が3段階に使い分けできるので、ぬるめで乾かす時は温度低めの風は最強で使います。

【文章ではイメージがしにくいと思うので、ただいま絵コンテをお願いしています】

以下、全てイメージの世界ですが、髪の仕上がりに違いがあるので是非お試し下さい。

髪の構造について(仮想編)

髪は、皆さんもよくご存じのキューティクルとその内側に繊維質の束が連なる毛皮質、芯にあたる毛髄質の三層構造になっています。

これではよく分かりにくいので、突然ですが髪の毛を以下のようにカッパ巻きに置き換えます。

キューティクル=海苔
毛皮質=ご飯(酢飯)
毛髄質=きゅーり

はい!置き換えました。

熱い風で髪を乾かすと・・・

市販のドライヤーは一般的に温度調節が無く風が弱いので、比較的熱い風が出ます。

濡れた髪を早く乾かしたいので、熱い風で一気に乾かす方が効率的!ですが・・・この熱い風でカッパ巻きを乾かすと、まずは熱い風で表面の海苔が乾きます。

海苔は乾きますが、ご飯はべちょべちょのままです。

そのまま乾かしていくと海苔がしっかり乾燥してパリパリになりやがて乾燥しすぎて逆立ってきます。

すると、外側から徐々にご飯が乾いていき、きゅーりの付近まで乾く頃には海苔はバサバサ、外側のご飯はゴワゴワになってしまいます。

髪に戻すと、キューティクルが逆立って、硬くゴワ付いた感じに乾いており、毛先などダメージのあるところは引っかかり易く絡んだり枝毛になったりしやすい状態になります。

カッパ巻きにもどします。

今度はぬるめの風で乾かします。

まずは海苔から乾きます。が、熱い風の時と違い熱で一気に乾かすのではなくぬるめの風で徐々に乾燥していくので海苔の表面も自然に閉じて艶が出ます。

ご飯はまだ濡れているので、ガサガサっと乾かさずに毛流れに沿ってぬるめで乾かし続けます。

ご飯は外側から乾いていき、全体が乾く頃にはしっとりと柔らかい艶やかなカッパ巻きになります

これが髪になるとキューティクルが整いゴワ付いていた髪が一本一本しっとりと乾き上がります。引っかかって絡んでいた毛先もつるっと乾き絡みにくくなります。

乾いた感じの手触りとしては髪の表面のキューティクルは綺麗に整い、内部の芯付近に適度な水分が残っているようなイメージです。

このようにぬるめの風で100%ドライしてから、馴染みにくい毛先や気になるクセなどを少し温度を上げた風を当ててブラシを入れると、ブラシが効きやすく思いのセットが出来ます。

普段どうしても形がつきにくかった原因

熱い風で乾ききった髪は、その後どんなにドライヤーを当ててもオーバードライ(乾かしすぎ)になるだけで思いのセットがしにくく、最終的にはアイロンで直すしか無くなってしまいますが、ぬるめの風で乾かした髪は元々いつもよりも落ち着いていると思いますが、温度を上げた風でブローすることで思いのスタイルにセット出来るのでいつもよりも短時間で簡単に思いのセットが出来るようになります。

また、ロングの方でアイロンで巻き髪にしたいときも、ぬるめで100%ドライ後カールアイロンやホットカーラーでセットするとカールがつきやすく持ちも良くなります。(アイロンの使い方は後ほど...)

まとめ

時間の無い毎日の中で髪を乾かすという行程は非常に時間がかかり、少しでも短縮したい部分だと思います。

また、乾かしはじめから仕上がりまでの間に【ブラシでとかす】や【カーラーを巻く】や【アイロンで仕上げる】といったものがあると焦る気持ちは止められません。

熱い風で一気に乾かしたり、生乾きでブラシやアイロンを入れてしまうといったお話をよくお聞きしますが、急激なドライは形が付きづらいだけで無くダメージの原因になります。

時間はかかりますが扱いやすい髪の状態や形が付きにくい、仕上げがやりにくいと感じている方はぜひお試しください(^-^)/

 

この記事だけではよく分からない。。。

という方は是非ご来店下さい(*^_^*)

ご来店いただいた皆さんを乾かす際、ここで説明をしたように乾かしているので、わかりやすいかもしれません。

また、ご質問やご意見はコメントやメールフォームよりお気軽にどうぞ(o´∀`o)

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