扱いやすい髪をつくる方法

扱いやすい髪は二人三脚で

扱いやすい髪はどのようにしてつくられると思いますか?また、どのようにしたら扱いやすい艶髪になれるのでしょうか?

乾かすだけで艶髪に……と聞くと、とても魅力的ですが乾かすだけで艶髪に仕上がるためには、それ相応の時間や理解、知識や習慣などいくつかクリアする必要があります。

今、通われている美容院の担当者が「気に入っている」「満足している」というのであれば、以下の内容が当てはまったとしても、あなたの不満にはなっていないので良いと思います。

しかし、以下の内容に気になる項目があるのでしたら不満な気持ちもあるのかもしれません。担当の美容師さんや行きつけの美容院を変えた方が良いという話しではなく、ダメージの原因をつくっているかどうかをまずは確認してみてください。

まずは、美容室や担当している美容師さんの一例をあげていきます。このあとVol.2ではあなたのあるある一例をあげますが、なぜ先に美容院あるあるなのでしょう?それは、髪のダメージの大部分を美容室でつくっているからです。あなたが定期的に「髪を綺麗にしていってもらっている」と思っている美容院で髪は傷んでいます。だからこそ、美容師さんとの行き違いは扱いやすい艶髪にとって命取りになってしまうのです。

あなたはとても髪を大切にしているのに、担当の美容師さんは‥‥‥

  1. カラーを毛先まで塗ります
  2. 明るい白髪染めではなくて良いけど色落ちがいつも気になっている
  3. マニキュアは染まらない
  4. カットは根本付近から削ぎ削ぎにします
  5. 仕上げは乾かすのメインではなく毎回アイロン仕上げ
  6. キャンペーン商品を定期的に進めてきます

細かく見ていきましょう。

「あなたは髪を大切にしたい」という気持ちを大切に考えたとき、

❶定期的なカラーで毛先まで塗っていると、いくらトリートメントを併用していても扱い易い髪にはなれません

カラーをしていれば、明るいカラーや白髪染めに限らず既染部(これまで染めてきた部分)の色が明るく色落ちしてくることはあると思います。カラーの工程では、根本の色を伸ばすことが簡単です。でも、それがすごく傷むんです。あなたが髪を大切にしたいと考えているのを知っていれば、手間や時間、料金の説明をしても傷まない方法をご案内し施術することが大切です。

❷地毛色で良いのに、時間と共に明るくなる

カラーをお願いしていて、あなたは地毛の色でも良いのに定期的に既染部が明るくなり、色落ちした部分も染めなくてはいけないケース。これは良くある事で、地毛の色に近い白髪染めなどのカラーの場合、髪を傷めないでしっかり染められるアルカリを含まないカラーの方が色落ちもなく良いのですが、そのチョイスがメニューにない。行程が時間かかる。など、さまざまな理由から、カラーはアルカリと割り切っている美容室も少なくありません。あなたは傷めたくないですが、美容室の方向性では今のダメージから抜けることは出来ません。

❸マニキュアは試したけど染まらない

アレルギーやダメージから、白髪染めにはマニキュアが良いと聞いたけど「染まらないし、すぐに落ちてしまう」というご相談も多くうかがいます。ヘアマニキュアはアルカリやジアミンなどを含まず、髪や頭皮に優しいアレルギーフリーのカラーです。ヘナなどに比べ、できあがった色味を直接髪に染めるため、ある程度色味を選べ、白髪もしっかりと染まるのが特徴です。アレルギーの方が使えるほど髪や頭皮に負担が少なく、白髪がしっかり染まるのがメリットで、髪を地毛よりも明るく出来ないことや2ヶ月(個人差があります)以上あけてしまうと色味が薄くなるなどデメリットもあります。マニキュアでしっかりと白髪染めをおこなう為には、それなりの技術がや経験も必要で根本から簡単に染められるわけでもありません。あなたの理解と、技術力が必要になります

❹カットで削ぎ削ぎになっている

  • あなたは扱いやすい髪を手に入れたいですか?
  • 艶のある髪になりたいですか?
  • 乾かすだけである程度収まりの良い髪になりたいですか?

もし、そう思っているのでしたら、ショート以外で肩に髪がつく位以降の長さがある方は、長さに対して半分〜1/3より根本側へは削ぎ(はさみ)を入れない事がとても大切です。「量が多く扱いが大変なので、毎回削ぎ削ぎにしてもらっている」という話しも聞きますが、削がなくてもいい髪にコンディショニング出来れば解決しませんか?もちろん、量が多いのでシャンプーやドライは時間も労力も大変だと思います。しかし、削いだ(減らした)ら解決していますか?シャンプやドライは早く楽になったかもしれませんが、髪が広がりボリュームが増え前よりもクセが出ませんか?それをアイロンで仕上げれば満足がいく質感に仕上がっているのであればそれもひとつです。でも、本当の意味でダメージなく扱いやすい髪は削ぎ削ぎではつくれません。担当の美容師さんが考えてくれるか、あなたが普段頑張るかということになりますが、あなたの髪にあわせたコンディショニングで日々のホームケアをおこない、美容院で扱いやすい髪へケアすることで時間と手間以上の質感を手にすることが出来ると思います。

❺美容院の仕上げはアイロンがメイン

あなたもお家でアイロンがメインだったり、家では乾かすだけで扱いやすい。という場合はこの項目はOKです。ただ、美容院ではアイロンで仕上げるけど、家に帰って乾かすとまとまらない。美容院で仕上がったみたいにはならない。など、仕上げの再現性に問題がある場合はここも良くないと思います。お家に帰ってアイロンを使わないと収まらない。など、アイロンありきでは扱いやすい髪とは言えません。乾かすだけでもある程度柔らかく質感の出る髪へコンディショニングできるホームケアとサロンケアがとても大切です。

❺キャンペーン商品をよく勧められる

そのヘアケア製品があなたの髪に合っていれば良いと思います。でも、パサつきや扱いにくさを感じているなら少し違うのかもしれません。そんな時は、勧められた際に「その製品は、私の髪にどんな効果をもたらすのか?」聞いてみると良いと思います。あなたの髪を理解し必要な成分を含む製品として、お勧めしてくれているのであれば良いのですが、ただ闇雲に美容室のキャンペーンで勧めているのであれば効果は望めません。

まとめとして

ここまで美容院の担当が、あなたの髪を扱いやすくする場合に気をつけられる部分とあなたにも協力をいただきたい部分の一部をあげてみました。良くある事ですが、あなたの気持ちを汲んでいても、お店の方針で美容師が出来ないことや、美容師側の都合でそうしてしまうこと、髪を扱いやすくしたい。傷めたくない!という気持ちがわかっていれば違ったアプローチもあるのではないかという一例です。

次の【扱いやすい髪をつくる方法 vol.2】ではあなたに協力をいただきたいよくある一例を挙げてみます。

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